「フレイル」ってなに?老後からだを弱らせないために今からできる3つのこと

健康

皆さん、「フレイル」という言葉をご存じですか?

たまにTVなどでも取り上げられることもありますが、多くの方は聞きなじみがないでしょう

フレイルは、簡単にいうと「年を取って弱っている状態」をさします

身体的・精神的・社会的な3つの側面があり、それらが歯車のように噛み合い、フレイルを悪化させます

フレイルの状態をそのままにしておくと、どんどん衰弱し要介護状態になってしまう可能性が高いです!

要介護状態を避けるためにはどうすればよいのか?

この記事では、フレイルとは何か?フレイルや要介護状態にならないための対策についてお話しします

この記事はこんな方におすすめ!

・フレイルについて知らない方

・老後健康的に過ごしたい方

年を取っても元気に過ごせるための一助となると幸いです!


「フレイル」ってなに?

フレイルとは

改めて、フレイルとはなんでしょうか?

フレイル(Flailty)は「虚弱、衰弱」という意味があります

加齢に伴って生理的予備能が低下し、さまざまなストレスに対する脆弱性が亢進した状態のことをいいます

つまり、加齢によって衰弱し健康障害を招きやすい状態といえます

しかし、フレイルには「適切な介入によって再び健全な状態なる」という側面もあります

この可逆的側面がフレイルの特徴ともいえます!

そのためできるだけ早くフレイルに陥った高齢者を発見して適切に介入し、健康な人を増やすことが大切です

フレイルの判定方法

フレイルの判定としては、Friedらの尺度が有名です

  1. 体重減少
  2. 歩行速度低下
  3. 活力低下
  4. 握力低下
  5. 活動量減少

この5項目から構成されていて、うち3つに当てはまると「フレイル」、1~2項目に当てはまると「プレフレイル(フレイルの前駆状態)」と判定するものです

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センターではこの尺度をもとに、基本チェックリストを取り入れて、日本語版フレイル基準(J-CHS基準)を、2020年に改訂しています

【改訂日本版CHS基準(改訂J-CHS基準)】

①体重減少:6か月で2㎏以上の意図しない体重減少

②筋力低下:握力が男性<28㎏、女性<18㎏

③疲労感 :(ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする

④歩行速度:通常歩行速度<1.0m/秒

⑤身体活動:

 1.軽い運動・体操をしていますか?

  2.定期的な運動・スポーツをしていますか?

 上記の2つのいずれも「週に1回もしていない」と回答

※0項目:健常,1~2項目:プレフレイル,3項目以上:フレイル

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター.2020年改定日本版 CHS基準(J-CHS基準)

フレイルの割合

そのような高齢者は、実際どのくらいいるのでしょうか?

東京都健康長寿医療センターが発表した研究成果によると、調査に協力した 65 歳以上の高齢者 2,206 名のデータを解析すると、8.7%フレイルに該当、40.8%プレフレイルに該当するという結果が出ました

東京都健康長寿医療センター.<プレスリリース>「日本人高齢者全体のフレイル割合は8.7%」

厚生労働省の発表においても、フレイルの有病率は、高齢者全体の11.5%(予備群32.8%)とあります

高齢者の約半数がフレイルもしくはフレイルの前段階であるというのです

フレイルの多面性

フレイルには、身体的フレイル、精神心理的フレイル、社会的フレイルの側面があります

身体的フレイルにはサルコペニアやロコモティブシンドロームなどの心身機能低下が関与しています

精神心理的フレイルには、軽度認知機能障害や老年性うつが、社会的フレイルには閉じこもりや経済的困窮などが含まれます

これらの要因が深く絡み合い、フレイルを悪化させていずれは要介護状態となってしまう恐れがあります


フレイルの対策

フレイルには「適切な介入によって再び健全な状態になる」という可逆的側面があるというのは、前回の章で述べたとおりです

それではどのような対策が必要なのでしょうか?

フレイル予防においての3本柱があります

「身体活動」「栄養」「社会参加」の3つです

身体活動

身体活動については、皆さんも理解がしやすいと思います

運動をしなかったり日常での活動量が低下してしまえば、体は衰えてしまいます

そのため、運動習慣をつけることや日中の活動量を保つ・または増やすことが予防となります

例えば、朝ウォーキングする習慣をつける、座っている時間を少しでも減らす、家事などに積極的に参加するなど、できることから少しずつ始めてみましょう!

栄養

たとえ運動習慣があるとしても、フレイルは栄養面の要素も大きく関わってきます

身体的フレイルにおいて、筋量の低下は大きな問題の一つですが、たんぱく質が不足していると、筋トレをする習慣があっても十分に筋量を増やすことができません

たんぱく質だけではなく、各栄養素を満遍なく摂取できるような食事習慣が大切です

3食しっかり食べて免疫力をつけましょう

食事関連でいうと、口腔機能低下がもたらす「オーラルフレイル」にも気を付けたいです。

口腔内を清潔に保ったり、口周りの筋力を維持することで、感染予防や食べる力の低下予防を目指したいですね!

定期的に歯科検診を受けることもおすすめです

社会参加

そして社会参加の面では、他者との交流が遮断されると、コミュニケーションが少なくなり認知機能低下が進んでしまったりと、身体的フレイルにも絡む可能性があります

東京大学高齢社会総合研究機構の調査の結果では、フレイルにつながる徴候が最初に現れるのは「社会とのつながり」であることが分かりました

現在も介護予防での施策として、介護予防教室、住民主体のサロン自主グループへの参加を促すような対策が行われています

それらに限らず、家族や友人、趣味でできたコミュニティでの交流を大切にして、社会や人とのつながりを保つことが大事です!


若いうちからできること

いずれ誰もが高齢者となり、このような問題に直面します

現在高齢者である人の問題ではなく、若年層も含めた課題であると、私は考えています

フレイル対策については述べたとおりですが、若いうちからできることとすれば、「今からフレイル予防につながることを習慣づけること」だと思います

例えば、体が弱っているところから運動を習慣づけようとするとかなり億劫な行動であることは、容易に想像できます

歯がぼろぼろになってから歯科受診をしてももう手遅れなのです

そのため今のうちから、運動習慣をつける・定期的に歯科受診に行く・健康的な食事を意識する・人とのつながりを保つ、といったことを意識してみましょう!

できるところ1つからでも良いと思います!


まとめ

今回は高齢者にとっての大きな問題「フレイル」についてまとめてみました。

この記事を読み、フレイルを知っただけで、「なにか老後のために行動しよう!」と少しでも思っていただけたでしょうか?

運動には限りませんが、健康を目指した習慣化に取り組むモチベーションに少しでもなると嬉しいです


●参考文献

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